例:横断歩道([1]より抜粋) 歩行路が道路を横断する地点では,たとえ歩行者に法的優先権があろうとも,車には歩行者を脅迫し,服従させる力がある.これは歩行路と道路が同一平面上にあるとつねに生じる問題である.(中略)横断者が道路を快適で安全と感じるのは,横断歩道が障害物になり,車がスピードを落とし,歩行者に道を譲ることを物理的に保証される場合のみである.(中略)横断歩行路を道路より15-30cm高くし,道路がそこに向かって盛り上がるようにすればよい.勾配が1/6以下であれば車には安全だし,しかも確実に車はスピードダウンする.遠方から横断を見やすくし,またそこでの歩行者の権利に重み付けをする意味でも,道路際に縁を設けて歩行路を明示することもできよう.(中略)問題の道路に,1日数回,異なった時間に出かけてみること.その度に,何秒待てば横断できるか測ること.待ち時間の平均が2秒以上であれば,このパターンを適用する方がよい.(後略) |
・パターン名(Pattern name):
・問題状況(Problem):パターンが解決する問題の記述. ・問題背景(Context):パターンを使うことが想定されている利用者を限定する背景の説明.これで,問題領域を特定する. ・フォース(Force):問題の状況のもとで,このパターンの解決策が有効となる状況や制約.問題解決策を選択するために,さらに問題領域を限定する. ・解決策(Solution): ・問題解決後の状況(Resulting Context):パターンを適用して問題を解決した後に,新たに発生する可能性のある問題やそれを解決するパターンの紹介. ・根拠(Rationale):解決策が合理的であるという著者の経験に基づく根拠や主張. ・事例(Known Uses):このパターンが使われた事例の紹介. ・関連するパターン(Related Patterns):このパターンに関連する他のパターンの紹介. ・スケッチ(Sketch):設計や分析のパターンであれば,ここにクラス図を提示する. ・その他:パターンの別名,著者,日付,参考文献,キーワード,サンプルソースコードなど |